大阪市立東洋陶磁美術館のリニューアルと開館記念展について①

大阪市立東洋陶磁美術館は、およそ2年間の休館をして、エントランスホールとカフェスペースの増築をし、2024年4月12日(金)にリニューアル開館展「シン・東洋陶磁 -MOCOコレクション」を開催して再スタートいたします。 当館が立地する中之島の東部地域では、大正時代のネオ・ルネッサンス様式の歴史的建築物である大阪市中央公会堂が2002年11月にリニューアルオープン。また安藤忠雄氏設計の「こども本の森 中之島」も2020年7月に開館。中之島通の一部も歩行者空間化され、堂島川沿いのバラの小径も5月には大輪のバラが咲き乱れるなど、全体として都市公園化が進みました。

そうした中で、大阪市立東洋陶磁美術館は堅牢なイメージの建築物でしたが、今回のエントランスホールは、屋根が薄くスタイリッシュで見通しの良いガラス張りの構造で、明るい中之島公園との一体感や開放的な空間イメージを演出し、多くの皆様に親しまれて入館しやすくなるよう改良を図りました。また、自然光線の色合いに近い紫色励起LED照明や新たなサイン計画などによって、展示環境における美術館の魅力向上も図り、カフェスペースやミュージアムショップも一新しました。 ★詳細はこちら https://www.moco.or.jp/ 守屋雅史(もりや まさし) 略歴 1956年生まれ 東京都葛飾区出身 静岡大学人文学部人文学科(日本史学専攻、考古学)入学 名古屋大学大学院文学研究科博士課程前期(考古学専攻)修了 1983年 大阪市立美術館学芸員就任(陶磁器担当) 2017年 神戸松蔭女子学院大学文学部教授 2022年 大阪市立東洋陶磁美術館館長就任、現在に至る